生育初期に十分な草勢作りを行い、収穫期間の安定した水分吸収で安定収量確保
収穫期からの温度管理について
- 基本的に日照を好む品種のため、収穫期の午前中は蒸込み過ぎないよう27~28℃前後で維持し、
30℃を越えないようにする。午後は換気を調整し、急激な気温低下に注意して25~23℃とし、
夕方はカーテンを18℃で閉め、果実肥大を促すよう前夜半温度をやや高めに保つ。
- 果実肥大をスムーズにするために、地温を下げない程度にこまめな潅水を行い、水分吸収を促す。
- 最低夜温は、実温で12~13℃を保つようにする。
追肥について
- 元肥は多肥にならないようにし、本格的な収穫が始まったら追肥を行うようにする。
仕立て方について
- 主枝と、地上40㎝付近の子枝を1本伸ばす2本仕立てを基本とし、収穫が始まる頃より生長点を随時3~4本を維持する。
繁茂した場合は、摘葉を積極的に行い、生長点は切り戻し等の強摘芯を行わず、芯から1~2節目での摘芯とする。
耐病性について
- ウドンコ病、褐斑病に強さを示すが、生育初期から定期的に予防防除を行うことは必要です。
葉の白化症状(葉の縁や葉全体に現われる白い斑点症状)の発生について
葉の白化症状は、生育全期間を通して地温の低下や湿度不足等の低温乾燥条件や高温乾燥条件が著しい場合に発生する生理障害。
特に生育初期で根張りが十分でなく、養水分吸収が悪い条件下では発生しやすいため、地温・気温・湿度・土壌水分の適切な確保に努める。